葛根湯は風邪に効かない?


%e8%96%ac%e7%ae%aa%e7%ac%a5

風邪には「葛根湯」がいいっていうけど、あまり効かない…って本当なの?

漢方の代表的な風邪薬「葛根湯」ですが、飲んだけど効かないという方けっこう多いですね(悲)。  漢方薬って効かないでしょ~という方までいて…。

本格的な風邪のシーズンを迎え「葛根湯」が効かない理由と、正しい使い方をお伝えします。


葛根湯が効かない理由と正しい使い方

1.風邪のひき始めに飲む

風邪のひき始めとは、寒さや乾燥とともに邪気(風邪のウィルス)が体に入り込もうとするのを、   正気(体の抵抗力)が阻止しようと戦っている状態です。

illust1286_thumb1まずは体の表面近く浅い部分での戦いで、このとき悪寒・発熱(微熱)・頭痛・首筋や背中のこわばり・関節の痛みなどがおこります。このような体の反応は、一般的には邪気(ウィルス)を弱らせるための自然な免疫反応といえます。

中医学ではこの初期の段階で汗を出させて邪気を外に追い出し、体の深部に侵入させない よう治療します。

 

「葛根湯」では配合されている中薬のうち、桂枝や生姜が発汗を促して祛邪に働き、葛根が鎮痛解熱や 筋肉のこわばりを緩和する働きをします。また麻黄には咳を鎮める働きがあり、このような効能で総合 感冒薬といわれています。

つまり、風邪のひき始めに「葛根湯」を飲んで、温かいお粥などを食べてじわっと汗をかき、ゆっくり 休めば翌朝すっきりして効いたと感じられるのです。発汗は少しでよく、汗で体が冷えないように注意 しましょう。

 

効かない理由は・・・すでに汗が出ていたり、熱が上がってきてから飲んだためと考えられます。   これでは、葛根湯の働き場所がなくなっていることと同じですね。

 

2.風邪のタイプが違う

風邪にはいくつかのタイプがありますが、よく見られるもの2つについて解説します。

「葛根湯」は、悪寒があるなど寒さからくる風邪(風寒邪気)に合いますが、熱が高い、のどが痛い、 冷たいものを飲みたがるなど熱感の強い風邪(風熱邪気)には「葛根湯」の効果が得られません。

 

効かない理由は・・・風邪のタイプが違うからなのです。illust1276_thumb1

風熱タイプの風邪には「銀翹散」(ぎんぎょうさん)がありますが、これは保険適用外なので病院では処方されません。薬局やドラッグでは取り扱っています。


「葛根湯」は風邪だけでなく、気管支炎や喘息、麻疹、風疹、鼻炎、蕁麻疹、中耳炎、肩こり、神経痛、リウマチなど多くの病症に使われることがありますが、これは中医学の「異病同治」の考え方によるものです。

なお「葛根湯」を使うと発汗させ過ぎて消耗する恐れのある虚弱な方、胃腸の弱い方には、発汗作用をやわらげた「桂枝湯」。逆に体力があり、風邪の症状がもっと強く表れている方には「麻黄湯」が使われ ます。こちらは高齢者や子供、虚弱な方には作用が強いのでおすすめしません。

 

「葛根湯」使い方のまとめ

「葛根湯」は風邪のひき始めに早く飲みましょう。ただし日ごろから汗をかきやすいかた、胃腸の弱い方にはあまり合いません。

風邪のタイプを見ましょう。発熱より悪寒が強い、首筋・関節のこわばり、頭痛、発汗はないなどです。

発汗はじわっとかく程度に、体が冷えないように拭いて、温かくしてよく休みましょう。

食間や食事前の空腹時に飲みましょう。飲み忘れたときは食後でもかまいません。胃腸の荒れやすい方は食後に飲むといいでしょう。錠剤は人肌程度のお白湯で飲むか、エキス剤ならお白湯に溶かして飲むと 吸収がよくなります。

どんな薬でも同じですが、体質に合わない、アレルギー症状が出た、不快な症状が出たときは使用をやめ医師に相談してください。


葛湯はお母さんの手当て食

子供の頃よく風邪をひきましたが、定番の手当て食は「葛湯」と「リンゴをすりおろしたジュース」  でした。葛粉は葛の根のデンプンです。

風邪気味でグズグズいいはじめると、決まってカルピスで甘みをつけた熱い「葛湯」を食べさせられ  ました。すごくおいしいわけではないけど、これが登場すると熱を測られたり、抱っこして布団に入れ られたり…いつもよりたくさん甘えられたことを思い出しました。

でもすぐに熱が上がってきて、食欲がなくなって今度は「リンゴジュース」に替わるんですね~。

薬膳を学んで思うんですけど、あれ本当に葛湯だったのかな? かたくり粉だったんじゃないのかな?  って。

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL