熱い?甘い?酸っぱい?四気五味を使って、陰陽バランスを調え健康に!


体を温めると人気のショウガ、手軽に使える香味野菜ですね。

四気五味で表すと、体を温める温性で、ピリッと辛い辛味。体の陰陽バランスでは、陽気が衰えている 冷え性の人におすすめする食材であり、薬材でもあります。

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四気五味は伝統的な表現で、実際にはもう一つづつ多い「五気六味」といいます。

 

五気(五性)・・・食材・薬材を食べてどのような効果を出すかを、体を温める、冷やす性質で分けて います

寒性→体をを強く冷やす作用がある。氷水の冷たさのイメージ。

涼性→体を冷やす作用がある。水道水の冷たさのイメージ。

平性→あまり温めたり、冷やしたりする作用がなく穏やか。

温性→体を温める作用がある。お風呂の湯のイメージ。

熱性→体を強く温める作用がある。火を燃やすイメージ。

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五気の働き

寒性・涼性→体の熱を取り、毒を排泄し、便通をよくします。体の陰陽バランスが崩れ、陽が過剰に  なる・陰が不足すると発熱や炎症、のぼせるなどの熱証が現れるときに用います。

温性・熱性→体を温めて、気血の流れをよくし、痛みを止めます。陰陽バランスが崩れて、陰が過剰に なる・陽が不足すると冷えや痛み、下痢などの寒証が現れるときに用います。

平性→陰陽のバランスを調えます。作用が穏やかで、どのような体質にも使いやすく、寒涼温熱のいずれとも組み合わせることができます。

 

六味・・・同じく、食べてどのような効果を出すかを、食材・薬材が持つ味で

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分けています。

味と効能には決まった関係性があり、一部の食材・薬材は食べて感じる味と 違うところに分類されていることがあります。これは味よりも効能の方を優先して分類しているためです。

 

酸味・(渋味)→収斂・固渋・生津。脱落する、漏れ出る症状を収める・  固める。生津は体液を生じさせること。

苦味→瀉下・燥湿・清熱解毒。熱を清めて解毒する。溜まっている湿を乾燥 させる、便通をよくする。

甘味→補益・和中・緩急。虚弱を補い疲れを改善する。和中は、消化吸収に関わる脾胃の働きを補い  調えること。緩急は痛みを和らげること。

辛味→発散風寒・行気活血・止痛。体を温めて発散させ、風邪や寒さの邪気から体を守る。気血の流れをよくする。気血の滞りで生じる痛みを改善する。

鹹味→軟堅・散結・瀉下。軟堅散結は硬くなった塊を軟らかくして解消すること。瀉下は便通をよくすること。

淡味→滲泄・開竅・健脾。滲泄は、溜まっている湿を利尿などにより穏やかに解消すること。開竅は 、湿などで塞がっている体孔などの通りをよくすること。淡味は薄い甘味をイメージするとよい。

香味→六味以外で効能を持つ味と考えられている、強い芳香性のもの。精神安定や食欲増進の作用が  ある。

 

六味には、それぞれどの味がどの臓に入りやすいかが決まっているので、それを利用して養生に活かす ことができます。

基本的には、酸味は肝経に入りやすいので、適量の酸味は肝をやわらげ養います。苦味は心経に入り  やすく、心熱を取り除き養うので、夏バテに苦瓜は理にかなっています。甘味は脾経に入りやすく、  適量の甘味は脾を養い働きをよくし、水穀精微を化生するので元気がわきます。辛味は肺経に入り   やすく、肺の働きを助けて肺気を高め、カゼの予防ができます。鹹味は腎経に入りやすく、適量の鹹味は腎を養生します。淡味は脾と五臓に入りやすく、特に湿の停滞を嫌う脾の働きを、滲湿利水の作用で  助けます。

このように五臓には、入りやすい味があり適量を摂れば養生になりますが、逆に摂りすぎるとその臓を 傷めることにもなります。よく知られている例では、塩分の摂り過ぎが腎臓を傷めるというものです。 また甘いものの食べ過ぎは、湿を停滞させやすく脾胃の働きを悪くします。そうすると、気血津液精が 十分に作り出せなくなり、疲れやすさやむくみにつながります。甘いもの好きな女性には、元気がなく むくみがちで、ポッチャリ肥満型の人が多いこともうなづけますね。

 

私たち薬膳師は、主に四気五味(五気六味)を使って、体質や現れている病証など個々の人に合わせ、 季節や年齢の影響も考慮し、治療や健康維持という目的を持って薬膳を作ります。これを弁証施膳といいます。

たとえば高血圧と診断された人の中に、湿が溜まってむくんだ肥満型の人と、更年期で陰が不足し痩せ型の人がいるとします。すると、高血圧改善の薬膳を考えるときにはそれぞれに対して違う料理が提供されます。これは「同病異膳」という中医学の特徴的な考えに基づくものです。逆に「異病同膳」もあり  ます。

次回は、10種類以上に分類された食薬の作用について説明し、食材と一部の中薬中薬をご紹介する予定です。

お付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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