薬膳師にだって更年期は来る!


ホルモン療法を受けてみたこと。

更年期障害っていうやつです…障害というほどのことじゃないでしょ?まぁ不快な症状ではあるけど?

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そんなふうに今年までは思っていました。はっきり覚えていませんが7年程前に、急にすごい汗が出て…秋なのになんで?と思ったらそれから毎日起きて いようが寝ていようが、動いていようが休んでいようが、突然に汗が滴に なって流れて2~3分止まらなくなくなったんです。

ボッ…と燃え上がる音が聞こえそうなほど首から上が熱くなって、ダ~っと 噴き出してくるんで最初は驚きました。あーこれが噂のホットフラッシュ? すごいもんだな!とおもしろく感じたほどです。

とはいえ、冬が来ても暑さと汗でセーターは着られないし、汗が冷えて風邪を引きそうになるし、朝目覚めた瞬間にド~っと発汗して不快だし、自律神経が失調してるんだなぁ…交感神経がスイッチになってるのかなぁ…ホルモンバランス崩れたんだなぁと、 汗ふいて着替えるだけでは対処できなくなってきました。


薬膳師なんだし、いい実験ができそう♪

まずは「六味地黄丸」。これは老化によって衰えてくる腎を養生する方剤で、ドラッグストアでも買え ます。更年期は体が老化へと向かう変化の時期に、ゆるやかに移行できずにジェットコースターに乗って急激に突っ込んでいく感じでしょうか。

更年期障害の多くは肝腎陰虚証という病的な状態になっていて、体の陰すなわち血・津液・精が不足してきて十分に臓腑や組織を滋養できないという状態です。それで体の陽の方が陰に抑制されないので相対的に強くなり、体の中が熱っぽくなる症状がでるんです。肝腎同源・精血同源ということばがありますが、肝は血液を貯蔵し腎は精を貯蔵する臓でたがいに深く関わりがあります。

肝の陰も養生しなければということで、薬膳茶を自らブレンド。枸杞子(クコの実)と五味子をメインに棗、桑椹(桑の実)、レーズンなんかを合わせてザクザク刻み、お湯を注いで蒸らして飲む・・・をしばらく続けました。

飽きてきたら「寧夏の有機生クコジュース」「黒豆ドリンク」に替えたり。

どれにも飽きたら「杞菊地黄丸」(明目地黄丸)に替えたり。こちらは六味地黄丸と違い漢方薬店で  ないと買えなくて、少し値段が高くなります。

薬膳でもローヤルゼリープラセンタ(紫河車)は使い、更年期に効能がありますが、まずはあまり高価なものを使わないで何とかできないかと思ったんです。


ホルモン療法開始

1年ほどはいろいろ試し、いくらか改善しましたがすっきり解消とまではいきません。そこで今度は  婦人科に行って、一般的なホルモン療法を受けてみることにしました。

まず向かったのは新しくてきれいな人気の産科・婦人科の開業医先生の所。「あのー汗がしばらく止まらなくて困ってるんです」の最後までいわないうちに「あーじゃ、張り薬を出しましょう。1日おきに  お腹・お尻・胸のどこかに貼って!」と、ろくに診察もなく退出。もらった500円玉くらいの薄い シールをおへその横に貼ってその夜は就寝。

翌朝!汗1滴もでませ~ん!すごい威力です。笑っちゃうぐらい…いや、あの日の感動は忘れない!とはこんな感じ?なくらいです。

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ところが、1週間ほど使ったところでなんだか変な感じになってきました。下腹部がなんか熱っぽくて  ゾワゾワ…と落ち着かないんです。ほかに思い当たるものがないので、ホルモンバランスが今度はこのせいで狂ったのかな?と疑いました。これはどうも私には合ってないなーと確信して勝手に貼付薬をストップし、再診にも行くのをやめてしまいました。

それから数日後…前にもまして発汗がひどくなりお手上げ状態に。何もやる気がなくなって、ただ汗を 拭いて着替えるだけの1ヶ月ほどが過ぎガマンの限界に。やっぱりもう一回、婦人科に行こー…。


今度は総合病院の婦人科に。できたら漢方薬で治療したいことを伝えましたが、いろいろ詳しく検査され結論としては「ホルモンがぜんぜん出ていないので漢方だけでは効果が得られない、ホルモン療法をすすめる。」とのことです。しかたなく前回のゾワゾワ体験を白状しました。

そこで今回は、ホルモンの供給量をずっと少なくした弱い貼付薬にすることになりました。貼付薬は、 飲み薬と違って肝臓に負担がなく体に優しいとのこと。ホルモン療法は、子宮頸がんなどのリスクを伴うので年1回は検診が必要なこと。ホルモン療法の経過を見て漢方薬使用を検討すること。など詳しく丁寧な説明を受け、納得しておまかせすることにしましたョ。

祝、今度の用量は少ないですが汗止まりました! 約1週間後、閉経していたはずなのに出血~。そこから毎日じわじわと生理のように出血があり、10日以上止まりません。ようやく止まったかと思えばまた数日出血しての繰り返しになりました。不正出血ですね!これじゃ、ますます体の陰を消耗してしまう…。

主治医によると、1ヶ月~長い人で1年ほどホルモン療法を受けて出血することがあるらしいのです。 生理を再開させるほどのホルモン量ではないため、やはり経血ではなく不正出血だそうです。汗じゃ  なければ血?参るなぁ…うっとおしいなぁ…で結局1年近くガマンしたのですが、私の場合は出血は  収まらなかったのです。

 

主治医も困ってしまいましたので、汗を少しガマンして今度は漢方薬だけでコントロールすることを  申し入れました。スタートは「加味逍遥散」更年期の不定愁訴やイライラに効くという方剤、ドラッグ ストアでも買えます。

ホルモン療法をやめてすぐに出血は収まり、発汗症状は再発に。汗はあまり効き目が出ません。    次は「女神散」こっちはなかなかいい感じです!(漢方薬店の扱いですが、病院なら保健適用です)  数年間続けましたよ。そのうち体が安定してきたのか、汗は許容範囲だと思える程度にまで改善し、  方剤の用量も自分で決めるようになり、やがて飲まなくてもいいかな?と思うようになったんです。


自覚症状はないのに。

Peggy_Marco / Pixabay

その後はこれといって自覚症状なく、まぁ年相応の体の変化だわくらいに感じる生活を送っておりました。数カ月前までは!

実は、私と主人は10年に1度くらいは本気の喧嘩をするんですが、それが 数カ月前に開戦。主人によるとここ数年!?すごくキツイ・イラついた女になってるそうで(は~?あんたのせいとちゃうん?)、はっきりいわれて複雑な心境です。更年期まだ抜けてなかったのか~。

失ったホルモンがうるうる蘇るわけはなく、これも自覚しない更年期症状  なのかも?と悲しくなりました。やっぱり「加味逍遥散」いるのかなぁと思いましたが、最近話題の成分を試してからと思いまして「エクオール」。

いわゆる大豆イソフラボンを摂って、女性ホルモン様の作用を得るという考え方ですが、食品なので長期に常食してゆく代わりに安全安心といわれているものです。最近の研究では、大豆製品を食べてもイソフラボンを吸収できない人の割合がとても高いそうですね。私の場合、子供のころは特に豆腐や味噌など 大豆製品が嫌いでしたし、納豆は今もダメとイソフラボンと縁遠い生活なので、エクオールというサプリメントを試しているところです。

薬膳師なのにサプリ!?といわれそうですが、ときには取り入れますよ! 効果についてはまたいつか お話しする機会があれば。食生活では体を熱くする食材やお酒を控え、楽しみながら補腎・養肝・疏肝理気な薬膳を作っています。こんなで優しく、懐の深いいい奥さんの人格が戻ってくるといいのですが…。

更年期は人により症状も違い、長い期間辛い思いをする人も多いですね。私は汗とちょっとのイライラ 程度で乗り切っていけそうですが、周りに辛そうな方がいたらどうぞ労わってくださいネ。

我慢しすぎないで、いろいろな治療方法を試してみてください。更年期をうまくやり過ごせるよう祈っています!

とりとめのない体験談にお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

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